50年前の着物は売れる?古い着物の買取相場と価値がつくポイント

実家や祖父母の家を片付けていると、タンスの中から何十年も前の着物が出てくることがあります。
「50年前の着物だけど売れる?」「昔は高かったと聞いているけれど、今の相場はいくら?」と気になる方もいるでしょう。
結論からいうと、50年前の着物だから価値がないとも、高く売れるとも一概には言えません。
古い着物の価値は、購入した年代だけではなく、素材、産地、作家、証紙、保存状態、現在の需要などによって大きく変わります。
この記事では、50年前の着物の相場を調べている方に向けて、古い着物でも買取につながる可能性があるものや、査定前に確認したいポイントを紹介します。
50年前の着物は売れる?
50年前というと、現在から見れば1970年代ごろの着物になります。
長い年月が経っているため、「古すぎて売れないのでは」と思うかもしれません。
しかし、着物は単純に製造年だけで価値が決まる品物ではありません。
正絹の着物、有名産地の着物、作家物、伝統工芸品などは、古いものでも査定対象になる可能性があります。
反対に、当時高額で購入した着物であっても、現在の中古市場で需要が少なかったり、シミやカビなどの劣化が進んでいたりすると、購入時の価格から想像するほどの査定額にならないこともあります。
「50年前」という年代だけで売れる・売れないを判断しないことが大切です。
50年前の着物の買取相場はいくら?
「50年前の着物 相場」と検索すると、具体的な金額を知りたくなると思います。
ただ、50年前の着物をまとめて「○円~○円」と表すのは難しいものです。
同じ年代の着物でも、一般的な着物と、有名作家・有名産地の着物では評価が大きく異なるためです。
さらに、同じ種類の着物でも保存状態やサイズ、証紙などの有無によって査定結果が変わります。
そのため、「50年前だからいくら」という相場より、「どのような着物なのか」を確認する方が重要です。
昔、高かった着物なら今も高く売れる?
実家整理では、「これは昔かなり高かったらしい」「何十万円もしたと聞いている」という着物が出てくることがあります。
ここで注意したいのが、購入価格と現在の買取価格は同じではないということです。
着物の購入価格には、生地や仕立てなどさまざまな費用が含まれています。
一方、中古品として査定するときは、現在その着物を欲しい人がいるか、再販売できる状態なのかといった点も関係します。
「昔高かったから今も高いはず」と決めつけるのではなく、現在の価値を確認してみましょう。
古くても価値が期待できる着物の特徴
50年前の着物を整理するときは、年代よりも着物そのものを確認します。
特に次のような特徴がある場合は、すぐ処分せずに査定を検討してみましょう。
正絹の着物
着物には絹、ウール、綿、化学繊維など、さまざまな素材があります。
その中でも、絹100%で作られたものが「正絹(しょうけん)」です。
現在の着物買取でも、正絹は査定時に確認される重要なポイントの一つです。
ただし、ご自身で見ただけでは素材を判断できないこともあります。
分からない場合は無理に判断せず、そのまま確認してもらう方法があります。
有名産地の着物
着物には、産地によって知られているものがあります。
例えば大島紬や結城紬などです。
こうした産地物は、品質や技法などによって評価される可能性があります。
タンスから着物と一緒に紙や端布などが出てきた場合は、着物とは別の物だと思って捨てないようにしましょう。
作家物の着物
作家によって制作された着物もあります。
着物の一部に作者を示す落款が入っている場合があります。
ただし、落款を見ただけで一般の方が作家や価値を判断するのは簡単ではありません。
「何か印がある」という場合は、その部分も含めて確認してもらうとよいでしょう。
証紙が残っている着物
着物と一緒に保管されている紙の中には、「証紙」と呼ばれるものがあります。
証紙は、産地や品質などを確認するための重要な資料になることがあります。
古い紙だから不要だと思って捨ててしまわないことが大切です。
着物、帯、箱、端布、証紙などが一緒に保管されていた場合は、査定が終わるまではまとめて残しておきましょう。
証紙がない50年前の着物は売れない?
「証紙が見つからないから価値がない」と決めつける必要はありません。
証紙は着物の産地や品質などを確認する手掛かりになりますが、着物そのものの生地、染め、織り、仕立てなどから確認できる場合もあります。
実家整理では、着物だけ残っていて証紙が見つからないことも珍しくありません。
証紙がないという理由だけで処分するのではなく、着物そのものを見てもらうとよいでしょう。
保存状態も着物の査定では重要です
50年間タンスに入っていた着物の場合、保管状態には差があります。
確認したいのは、シミ、黄ばみ、カビ、虫食い、においなどです。
ほとんど使用していない着物でも、長期間の保管によって劣化している場合があります。
反対に、古い着物でも適切に保管され、状態が比較的良く残っている場合があります。
「着ていない=状態が良い」とは限らないため、広げられる範囲で状態を確認してみましょう。
シミがある着物は捨てた方がいい?
古い着物を広げたときにシミや汚れを見つけると、「これは売れない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、シミがあるという理由だけで、ご自身で処分を決める必要はありません。
着物そのものに希少性や需要があれば、状態を含めて査定されることがあります。
もちろん、汚れやカビが強ければ評価に影響する可能性があります。
大切なのは、状態が悪いから価値がゼロだと自己判断しないことです。
査定前に無理にクリーニングしない
少しでもきれいにしてから査定に出した方がよいと思うかもしれません。
しかし、古い着物を自己流で洗ったり、強くこすったりするのはおすすめできません。
生地を傷めたり、色落ちしたりする可能性があるためです。
ホコリが気になる程度であれば無理に手を加えず、現在の状態のまま相談した方が安心です。
着物だけでなく帯も一緒に確認する
タンスを整理すると、着物と一緒に帯が何本も出てくることがあります。
着物だけを残して帯を処分するのではなく、帯もまとめて確認しましょう。
帯にも種類、作家、産地、状態などによって価値が付く可能性があります。
着物の価値が分からない場合と同様に、帯も見た目だけで判断するのは難しいものです。
着物と一緒に保管されていたものは、まずまとめて確認するのがおすすめです。
和装小物もまとめて出てきたら捨てる前に確認
実家の着物を整理すると、帯締め、帯揚げ、草履、バッグなどの和装小物も一緒に出てくることがあります。
一つひとつを見ると処分してよさそうに感じても、着物や帯と一緒に査定できる場合があります。
箱入りの物や未使用の物などがあれば、箱も含めてそのまま残しておきましょう。
「古い着物」と「アンティーク着物」は同じではありません
ここは間違えやすいポイントです。
何十年も前の着物だからといって、すべてが高価なアンティーク着物になるわけではありません。
古いということ自体だけで価値が決まるわけではなく、柄や技法、希少性、状態、現在の需要などが関係します。
これは、実家から出てくる昭和の古い物にも共通します。
古い物の中には中古市場で探している人がいる物もありますが、単純に年代が古ければ高くなるわけではありません。
▶ 昭和レトロで売れるもの20選|実家・物置に眠っている古い物を捨てる前に
実家から着物が大量に出てきたらどうする?
母親や祖母が着物を好きだった場合、タンス数棹分の着物が残っていることもあります。
量が多いと、一枚ずつ広げて種類や相場をインターネットで調べるだけでも大変です。
この場合、すべてをご自身で分類してから査定を依頼する必要はありません。
着物、帯、和装小物、証紙など、関連する物をできるだけまとめておきましょう。
特に証紙や箱などは、どの着物のものか分からなくなる可能性があるため、元々一緒に保管されていた組み合わせを崩さない方が安心です。
着物を捨てる前にタンスの中を最後まで確認する
着物が大量にあると、上から順番に袋へ入れて処分したくなるかもしれません。
しかし、タンスの引き出しには着物以外の物が一緒に保管されていることがあります。
証紙や和装小物のほか、アクセサリー、時計、古い箱などが混ざっていることもあります。
実家整理では、価値の分からない物をまとめて処分してしまわないことが重要です。
▶ 片付けで「捨てる物・売る物・譲る物」をどう分ける?迷ったときの判断基準
着物以外にも古い物が出てきたら一緒に確認する
着物が保管されているような実家では、ほかにも長年使われていない物が残っていることがあります。
古いカメラ、時計、食器、置物、工具、贈答品などです。
こうした物も「昔の物だから」と一括して処分せず、売れる可能性がある物と処分する物を分けていきましょう。
物置や納屋から大量に物が出てきた場合は、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 物置・納屋に眠っている売れるもの20選|捨てる前に確認したい物
50年前の着物を売る前に確認したい5つのポイント
最後に、古い着物が出てきたときに確認しておきたいポイントを整理します。
- 正絹など、どのような素材なのか
- 産地や作家を示すものがないか
- 証紙や端布などが残っていないか
- シミ・カビ・虫食いなどの状態
- 帯や和装小物も一緒に残っていないか
すべてをご自身で判別できなくても問題ありません。
分からないから捨てるのではなく、分からない状態のまま確認してもらうという方法もあります。
まとめ|50年前の着物は「古さ」だけで相場を判断しない
50年前の着物だからといって、すべて高く売れるわけでも、すべて価値がないわけでもありません。
古い着物の査定では、年代だけではなく、素材、産地、作家、証紙、保存状態など複数の要素が関係します。
特に実家整理や遺品整理で出てきた着物は、ご家族が購入時の価格や詳細を知らないことも多いものです。
価値が分からない着物ほど、処分する前に一度確認してみることをおすすめします。
出張買取ななつぼしでは、奥州市を中心に北上市・一関市・盛岡市などで、実家整理や片付けの際に出てきた品物の査定を行っています。
着物だけでなく、タンスの中から一緒に出てきた古い物についても、捨ててしまう前にご相談ください。


